新築住宅を購入して頂いた方で以外に驚かれるのが「元々TVアンテナがついていないの!?」という事です。
「え-っ!!なんで元々ついてないんですか?工事の最中に電気工事ってありますよね?足場もありますよね?」と、よく質問がよせられているので、意外と知らない見落としがちな新築住宅のテレビアンテナ事情をお知らせします。
なんで元々TVアンテナは付いていないの?
答えからお伝えしますと、ハウスメーカーで付けるとお客様への費用負担が大きいからです。
TVアンテナの主な購入先は「家電量販店」か「ハウスメーカー」になります。
ここで差がでるのが「仕入れルート」になります。
ハウスメーカーは、主に電気工事屋でTVアンテナを仕入れます。
電気工事屋と量販店の大きな違いは『在庫数』です。電気工事屋は必要な分だけを仕入れ、量販店はお客様に手頃な価格で供給するために大量発注する特徴があります。
例えば・・・量販店さんは2000台 電気工事屋50台 となれば
安く仕入れる事ができるのは、当然量販店さんとなりますよね?
つまり家電量販店で購入して頂いた方が安くアンテナが付くのでそちらでの御案内が多くなっています。
まぁ、つまりTVアンテナは家電製品ってことです(笑)
アンテナの種類
家電量販店ではUHFアンテナ=魚の骨アンテナと箱型のアンテナの2種類があります。
【UHFアンテナ(魚の骨アンテナ)】
【箱型アンテナ】
電波受信方法
UHFアンテナ(魚の骨アンテナ)と箱型アンテナ、この2つのアンテナは、受信性能そのものは変わらないのですが、電波を受信する方法が異なりますので、お住いの電波状況によっては取り付け自体が不可能なケースもあるので注意が必要です。
また、お住いのエリアによって電波の届きやすさが異なります。(※私の家なんかは電波塔が近くて逆に電波が悪いと言われました)
~UHFアンテナ(魚の骨アンテナ)の場合~
~箱型アンテナの場合~
魚の骨のアンテナは一点集中型、箱型アンテナは広範囲型と覚えて下さい。
さらに電波が安定して受信できない場合は、ブースターとよばれる受信を安定させる装置を利用していただくことになります。
結論
エアコンを例にあげるとわかりやすいのですが、各ご家庭によって、設置するエアコンの大きさも性能も異なり設置金額は各ご家庭によって異なりますよね。
テレビアンテナも同じです。安定した電波を得るためには、住まわれるエリアによって最適なアンテナを選ばなければいけません。場合によっては、ブースターなど附属品も必要なご家庭もあります。各家庭においてアンテナ設置の金額は異なるので、一律で同じアンテナを同じ金額で供給することが難しいのが現状です。
上記理由より、新築にはTVアンテナが含まれていません。また、性能が同じものをつけるなら安いほうがいいですよね?家電量販店でお求めいただく方が、金銭面でもお客様のご負担が少なくすむので、新築にはTVアンテナが含んでおりません。
ですので、TVアンテナは建物代金とは別に住宅購入費に入れておかなければならない費用ってことです。
ハウスメーカーにTVアンテナ設置を依頼するかどうかは別として、TVアンテナについてのご相談は随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。